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ぽん。

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自分の感覚が ぽんと弾けて 飛んだ

こぼれるながれる

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操舵不能

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”彼”は往く。 何処へか、何かを求めて。 ちかりぱちりと明滅する彼の心は、 きっとあとすこしで焼き切れてしまう。 でも、そんなことを気にする筈の歯車は ガラクタの山に投げ入れてしまった。 ”彼”は進む。 ひたすらに真っすぐに。

午前五時

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大切なものひとつ

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揺らぐ

自分の存在意義が揺らいだ。 別に確たるものが有った訳でも、 強固な殻に覆われている訳でも、 いや、安穏とした外殻を身に纏ってはいたのかもしれませんが..。 それはともかくとして、本当に揺らぎました。ー ぐらっと。 自問自答する暇も無く自己憐憫に浸る余裕すら無く。 首都高の揺らめきぶれる高架下の三叉路で排気ガスにまかれ、 向うべき方向さえ見失いそうでどうしようもない程に。 不安の種は弾け混ざり合い膨張し狭い殻を圧迫し。 外殻上部に一筋の亀裂を促し、表面張力を超え溢れた不安にまみれ、 そして、ちくりちくりと刺激臭を伴う泥濘の中で 困惑している自分がいることに気付くのです。 どうしようどうしようどうしよう。 不安の蕾は至る所で機を窺っていたのでしょう。 心掻き乱しの花咲き乱れ、逃れる事適わず。 歓びの宴を催して発芽を収斂収縮させましょう、 有象無象の歓び悦楽を呼び寄せ集め、歓びの御酒を 不安樹の根本に捧げ奉じていつ終わるとも知れぬ宴を 始めようでは有りませんか。 さ。さ。さあ!

東京の空

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根っこ

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自分の根っこが何処かにいってしまったよ。 貴方の根っこは何処に散歩に行かれたのですか 。

軸がぶれていないでしょうか。

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ひっそり、こっそりと。 軸がずれているようなので、 ちょっとばかり荒療治。 ほうら笑ってごらん、歩いてごらん。 軸が少しずつ戻ってきた。

左へ左へ

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いちびのき

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ひとつ、樹に留まりて甘い蜜を吸い ふたつ、春に 山椒を振りかけて みっつ、桜溢れ薄紅色の波紋揺れ よっつ、びろうど眼鏡の奥の中 いつつ、五葉松の秘め事隠し むっつ、椋鳥故郷を離れ ななつ、南天するりとすり抜け やっつ、柳ささめき陽炎揺れる ここのつ、小梅の毒は梅雨に流され とおつひと、猟路の桜にうずもれて とおあまりひとつ、錐揉みくるくるくるい咲き

或る日の昼下がり

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木曜は可燃ゴミの収集日

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本日は木曜、と云う事は週2回の可燃ゴミの回収日。 最近、ここ1、2年位だろうか、アパート一階郵便受けの正面、 上階との連絡用の自分は殆ど使用する事のない 階段のさらし踏板の下にぽっかりと存在する空間、 ここが指定された近隣住民のゴミ収集場所であるのですが、 この場所に規定時間からさほど遅れる事無く 回収業者が到着するようになってしまいました。 この規定時間と云うのが、朝8時。 私と云う一個人の1日の、いや、 ある一定期間に於ける概観さえ、 このような公共の場で垂れ流す訳には 参りませんので詳細は控えさせて頂きますが、 つまるところ、私はこの時間帯、 大概の状況に於きまして「寝ている」のです。 自宅に居ない可能性もございます。 前日出掛けたまま帰宅しておらず、 都内のファミレスやハンバーガー屋や、 開店と同時に駆け込んだ喫茶店の席で爆睡しているか、 あるいは何処ぞの事務所やら友人の部屋の床に 転がっている可能性が高いのであります。 まかり間違っても異性同性の色香に迷い 眩惑され勾引される、などと云ったような 物語れるような展開はございません。 もしそのような経験をする機会がございましたら、 それはもう嬉々として私小説風の 幻想同人小説でも上梓致しましょう。 早朝8時迄にゴミを出さなければいけないなんて、 どうすれば良いのでありましょうか。 昔日の、とは申しましてもそれほどの昔ではございませんが、 午後になってもゴミが回収されず辺り一面神聖なる烏様に まき散らされた生ゴミの芳香が漂うあの夏の気怠い午後。 お昼近くにのっそりとゴミを出しても 回収業者の軌跡を伺う事も出来なかったあの夏の日々。 永遠とも思えるあの夏の、、いや別に冬でも構いません。 冬の方が匂い立つ描写を記憶に留める経験を 脳に課す必要が生じずに済むのでありましょうから、 その方が宜しいかもしれませぬ。 寒さ(暑さ)のあまり目を覚ましたとしても、 二度寝を為したる結果降ってくる、夢の軌跡を 夢日記に書き起こすと云う私にとって大切な 日々の課業を足蹴にしてまで起床する価値があるとは 思えないのであります。 ゴミを出してから二度寝をするよう 提案された事もございますが、 一度豊穣な外気に触

でんわ2

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走る

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