けせん語

「ぐるっと海道3万キロ ”父さんがケセン語”」1986年作品
NHKアーカイブスにて放映。

宮城県気仙沼市から岩手県釜石市までの南三陸地域
に於いて「ケセン語」「ケセン人」と云う
概念を提唱されている山浦玄嗣さんの事を
紹介した上記番組が放映されました。

東京に出てくる迄は,所謂「東北地方」で成長しました。
但し親の仕事の関係で引っ越しを数回経験しました。
その為か,言葉や地族的文化の面で,
アイデンティティの拠り所となる
明確なモノを持ち得ないように感じていました。

自分のバックボーンのようなものを明確に
意識して表意する事が出来る人への憧れが強いのです。

この番組で紹介された山浦玄嗣さんは,
自分は「日本人(大和の民)」ではない。
「けせん人」で有る。そのように,
自分の在るべき場所を明確に意識して
仰られています。

自分が「なにもの」であるのか。

東京と云う「地域」からも外れた位置に居る事で,
更に不明瞭になっていく,自分の「在るべき場所」。
それをなんとか明示したいが為に,
表現者を目指しているのかもしれません。


・ケセン語大辞典
・ケセン語訳聖書
・けせん・ケセン語 かもめ城
・ケセン語劇団「竈(かま)けァし座」

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