映画についての雑感2


■「悲情城市」ハンデの有る人物を巧みに演じていた。
 「辣手神探」えらくカッコいい役者だ。
 王家衛の一連の作品、周りが騒いでいた。
 「無間道」再認識。出演作を漁る。
 
 「色,戒」。”凄み”を感じた。

 劇中殆どしかめっ面な訳で(ライティングもそれを強調)、
 この殆ど無表情な、自分を曝け出す事の無い、
 何事にも動じない男の感情の揺らぎを、なんとも巧みに演じている。

 日本料亭で、湯唯が”天涯歌女”を歌い踊る場面。
 終盤、指輪が机の上で転がる場面。
 無情にも”刻”が告げられた場面。
 ..............................................。
 .......感情移入して、泣いてしまったじゃないか。
 
 劇中の”問題の”場面は絶対必要でしょう。
 その感情を吐露してゆく過程に於いて、
 大切な場面だし、これを削除してしまうと、
 湯唯に対する想いへの葛藤も薄らいでしまう。

 湯唯もいいなあ。
 ポスト章子怡の、ような。

 監督も凄い。「臥虎藏龍」を観る迄は、
 ”器用な職人監督”としての認識でしか無かった。
 けれども、以後の作品は云うに及ばず、以前の作品についても、
 この、ジャンルを横断して、しかも、外れが無くて、
 かつ、迎合していない作品群!。これからも要注目かな。


■ 「Be Kind Rewind」が早く観たい。
 この監督に、この役者で、
 期待するなと云う方が無理がある。

■ 「善き人のためのソナタ Das Leben der Anderen」
 観よう観ようと思っていて忘れていた。観なければ。

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