ウォリアーズ


なんですか、この格好良さは。
三十年近く前の作品とは思えない。

池袋を舞台にした某TVドラマでも、
ストリート・ギャングが派閥毎の区別、
というか、アイデンティティの主張として
服を誂えていたりする描写が有ったりしましたが、
ここではもう、コスプレと云うか、あり得ない位の
自己主張振りが炸裂した仮装状態の連中がわんさか登場します。

殺人の濡れ衣から、幾多のストリート・ギャングに
付けねらわれる、その逃亡劇に主体が置かれ余計な説明や
台詞、展開は一切無く、逃げて、自分の縄張りに戻って、
真犯人が見つかってスパッと終了。

本当に無駄の無い傑作だと思いました。

タイトル・ロール。地下鉄の進行に併せて、
横にパン、奥からカメラに向ってくる等々。
ここから一気に惹き込まれ,ラスト迄疾走。
劇中に於いても、コミック調のカット・バックが挿入され
「この映画は”ファンタジー”」な高揚感を盛り上げてくれます。

「ストリート・オブ・ファイヤー」の
MTV的絵作りの格好良さとはまた違い、
あくまでも”画”の魅力で惹き付けられました。
やっぱり70年代〜80年代のウォルター・ヒルは
無類にカッコいい作品を撮っていたんだなあ。

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