ホット・ファズ観た!


映画館で拍手と共に笑いが起こるなんて久しぶりだったなぁ。
典型的な刑事物バティムービーとミステリーとホラーの雛形に
ありとあらゆる映画の要素をごった混ぜにして、
にも関わらず、ひとつの作品としての文法が
しっかりと地に足の付いたもので有るから、
前半と後半の展開の乖離っぷりにも関わらず
とっちらかった印象は無く統一感が保たれていて、
全く飽きる事無く最後迄鑑賞する事が出来ました。
個人的には今年劇場で観た作品の中では一番好きな作品と言えます。

但し、劇場で観て改めて思ったのは、
これは誰が観てもコメディとして楽しめるような作品では無いな、と云う事。
前作同様、ホラー映画へのオマージュを”きちんと”描写している部分や、
前半のユルい展開を楽しんで笑えるかどうか。
ある程度、映画を主体的に観ているような人向け。の、ような。

直前に誘って観に来てくれた友人はそれなりに好意的な印象を
持ってくれたようでしたが、私の隣の方は前半のユルい展開で脱落、
心地よい睡魔との葛藤に敗退しておりましたから....。

この日本版の副題とかも含めての”おばかコメディ”みたいな
印象で観に行くと、”笑いどころが分からない微妙な作品”と云う
感想を持ってしまう人も少なからず居るだろうしなぁ。
それだけでは無い”映画”としての完成度の高さが
この作品最大の魅力なんですが、これは伝わりづらい。

日本版でも3枚組仕様のDVDとか出て欲しいし、
「ショーン・オブ・ザ・デット」との
併映も実現してほしいから、また観に行こうかなあ。

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