クラバート


2007年公開予定との情報から時間が経ち、
すっかり忘れていたのですが、
ようやく完成したようですね。

CIA☆こちら映画中央情報局です
KRABAT UNION

このトレイラーの印象としては、
原作を知らないとハリー・ポッターの
二番煎じ的な印象を持ってしまうかも。

なんとも破天荒で魅力的だった『大どろぼうホッツェンプロッツ』
”ザワークラフトとソーセージの組み合わせは
果てしなく旨いものに違いない”
そんな確信を、小学生の時分に刷り込まれたものです。
(其れ程迄に旨そうに描写されているのです)
その同じ作者の作品として買ってもらったのが『クラバート』でした。

これは児童文学ですが、怖い、とにかく怖い。
政治的な暗喩だとか諸々の事は後に知りますが、
初めて読んだときは、この、
抑圧された逃げ場の無い設定が本当に怖かった。
全体的に色彩の乏しい暗い印象に支配されていて...。

とは云え、自由への渇望が実現した瞬間の解放感や
読後感の尾の引きようは、他の児童文学では中々味わえないものです。

だから、この作品にもそう云った暗い質感が
再現されている事を期待してしまうのですね。

コメント