草奔崛起

いざ起てや。
立ち行かん。

コフウチョウの外皮で覆われた水脈を無くした体は、
ぎしぎしと重くて、両脚は天命反転地に遊興の折よりか、
物思いに耽るといつの間にやら溶接されて動けなくなってしまうのです。

ギシギシと軋り止まぬのは錆び付いた身体を忘れて惚けていたからか。
或は、隣で熟睡する物体の歯ぎしりに呼応したものでありましょうか。

いずれにせよ、
自分の体のネジを数日間廻し続ければ、
摩耗した歯車も機嫌を直してくれるかもしれませぬ。

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