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12月, 2008の投稿を表示しています

亡羊

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サイフは何処ですか

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月曜に財布を無くした。 火曜に腐った畳を踏み抜いた。 平衡を失った身体を支えんと突き出した肘が 土壁より突き出た錆びた釘に貫かれた。 水曜に床上浸水したので、西日の差す お気に入りの部屋の窓硝子を割り外に出た。 木曜に靴が擦り切れた。靴下も脱いで裸足になった。 金曜にブリキの玩具を拾った。 土曜日にライターを手に入れた。 日曜に隣の町に到着した。 私はお金もなくて、多分破傷風に掛かっているんです。 それなのに誰も財布を探してくれません。サイフは何処ですか。

健忘録:0812

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■ source:life ▼ 2001 : A Space Odyssey ▼ eye ▼ coffee ▼ robert capa ▼ underground ▼ A tomic B omb ▼ hiroshima ▼ nagasaki ▼ B eatles ▼ B ob Dylan ■ LE CERCLE ROUGE ■ フレンチ・シネマで五週間 :ZAZIE FILMS ■ チェコアニメワールド ■ 映像をめぐる冒険vol.1 イマジネーション 視覚と知覚を超える旅 ■ NHK青春ラジカセ

12月半ばの雑記

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返還前のマカオには口笛が良く似合う砂漠地帯が用意されていた。 其処で何故か男の友情と信念を掛けた壮絶な銃撃戦に 巻き込まれてしまった私は、弾丸の網の目をスローテンポでかいくぐり、 舞台袖近くの書き割りの隙間を這い進み、下手側に抜け、 その場をかろうじて脱出、用意された船に乗って行き着いた先は、 なんとはなしにサンパウロを想起させる都会のジャングル。 錯綜する交差点で足を一歩踏み出す為の努力を 放棄し座り込んでしまった私は、突然視界を白い闇に覆われ、 自分の存在の不確かさを認識し自己嫌悪に陥るのに必要なだけの、 永遠とも思われるひと時の後、その場から一歩も動けない事に気付いた。 私の佇んでいた交差点を起点とした”白い闇”症状の拡がりから、 感染源のサンプルとして28時間の後、何処とも知れぬ場所に収監され、 同じ症状の”検体”達との集団生活が始まる。時間の感覚が麻痺し、 閉鎖された空間に於ける集団生活の規約や同調が綻び始めた或る日 突然色が舞い戻り、私達は収容所の門が最初から開かれていた事を知り、 各々帰るべき場所を定めて歩みだした。 生還の喜びを実感する暇もなく、以前から作業を進めていた”らしい” 名も知れぬ大学の卒業制作を手伝う羽目に陥り、 いつの間にか”リビング・デッド”なる現象を撮影する状況に置かれ、 周囲が死に魅入られてゆく中、からくも生き残り自宅に戻る事が出来た。 ネットワークから断絶された環境に晒され続けた私は 貪るようにネット上に垂れ流されている情報の海にダイブした。 然し乍ら、手始めにと手をつけたRSSフィードの 未読分の消化でさえ侭ならず、強迫観念からか、 24時間の経過を経てもPCの前から離れる事が出来なくなり、 どれだけの時間この過剰な情報に晒される事で満たされるのか 皆目見当も付かなかったのである。 あ、これは映画じゃないな。 翌日、YouTube等の動画サイトに撮影した映像が挙げられていたので、 関連動画をまたもや丸一日掛けて閲覧する事となる。 気付いたら二日間に渡って寝食を忘れモニタの世界を浮遊しており、 ブドウ糖溶液に香料が微かに加えられた飲料水しか口にしておらず、 次の24時間の篭城の為の食料を調達する為に、いざコンビニへ。 そう勢い込んですっくと立ち上がり掛けたところ、体の芯が揺らぎ、 ひゅらりと目の前に光明が差したかのような目眩を覚...

銀杏

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殻付きの銀杏を表面と内側に軽く水を張った 長型4型の定型郵便用紙封筒に15個入れて 電子レンジにて約2分。ぽんっ。 爆ぜて弾け飛んだ殻が封筒の内側に突き当たる。 乾涸びる前にレンジを止める。膨張した封筒から銀杏を取り出す。 封筒の内側に張り付いてる実が2個。箸で穿りだす。 殻が割れていないものが7個。金槌は止めてペンチで殻を縦に挟み、割る。 皮を剥く。餅米と料理酒が無い。米と十五穀米の素とだし汁と一緒に炊く。 銀杏入り十五穀米ご飯の出来上がり。調理法は怪しいが旨かった。