自分の存在意義が揺らいだ。 別に確たるものが有った訳でも、 強固な殻に覆われている訳でも、 いや、安穏とした外殻を身に纏ってはいたのかもしれませんが..。 それはともかくとして、本当に揺らぎました。ー ぐらっと。 自問自答する暇も無く自己憐憫に浸る余裕すら無く。 首都高の揺らめきぶれる高架下の三叉路で排気ガスにまかれ、 向うべき方向さえ見失いそうでどうしようもない程に。 不安の種は弾け混ざり合い膨張し狭い殻を圧迫し。 外殻上部に一筋の亀裂を促し、表面張力を超え溢れた不安にまみれ、 そして、ちくりちくりと刺激臭を伴う泥濘の中で 困惑している自分がいることに気付くのです。 どうしようどうしようどうしよう。 不安の蕾は至る所で機を窺っていたのでしょう。 心掻き乱しの花咲き乱れ、逃れる事適わず。 歓びの宴を催して発芽を収斂収縮させましょう、 有象無象の歓び悦楽を呼び寄せ集め、歓びの御酒を 不安樹の根本に捧げ奉じていつ終わるとも知れぬ宴を 始めようでは有りませんか。 さ。さ。さあ!