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7月, 2008の投稿を表示しています

チャンネル

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なんか受信するチャンネルを間違えてしまったようだ。 本日快晴也。 ああなんて爽やかな気持ちのいい表情の豊かな 突き抜けるような澄んだ青空なんだろう...。 そんな白昼夢を受信してしまった私は、 錦糸町から自宅迄歩いてみようなどと思ってしまった訳だ。 この炎天下、色の濃い長袖ワイシャツの中で蒸されながら、 路上のアスファルトや反射効率のよさそうな硝子張りのビル群、 道ゆく誰彼の苦悶や快楽の表情の照り返しに晒され流され、 ようやく状況を認識する事が出来たのでありましたね。

もんもんと。

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突き出した某。 地のへそ。 音声伝送筒。 隠し事を叫びましょう。

開拓庵

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ちょっとした休憩がてら立ち寄った開拓庵。 25分程待たされて出て来たほくほくのじゃがいもと バターと醤油・南蛮・麹の三升漬け、舞茸のホイル蒸し。 大変に美味しゅうございました。

ぼんやりと。

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薬医門の松の木。 こちら側から眺めた方が居心地が良さそうだ。

すずやか

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特にお社がすゞやかと云ふ訳ではございませんが、 すこしばかり脇道に逸れてみる事が大切と云ふ事でせうか。

クラバート

2007年公開予定との情報から時間が経ち、 すっかり忘れていたのですが、 ようやく完成したようですね。 ▼ CIA☆こちら映画中央情報局です ▼ KRABAT UNION このトレイラーの印象としては、 原作を知らないとハリー・ポッターの 二番煎じ的な印象を持ってしまうかも。 なんとも破天荒で魅力的だった『大どろぼうホッツェンプロッツ』 ”ザワークラフトとソーセージの組み合わせは 果てしなく旨いものに違いない” そんな確信を、小学生の時分に刷り込まれたものです。 (其れ程迄に旨そうに描写されているのです) その同じ作者の作品として買ってもらったのが『クラバート』でした。 これは児童文学ですが、怖い、とにかく怖い。 政治的な暗喩だとか諸々の事は後に知りますが、 初めて読んだときは、この、 抑圧された逃げ場の無い設定が本当に怖かった。 全体的に色彩の乏しい暗い印象に支配されていて...。 とは云え、自由への渇望が実現した瞬間の解放感や 読後感の尾の引きようは、他の児童文学では中々味わえないものです。 だから、この作品にもそう云った暗い質感が 再現されている事を期待してしまうのですね。

ハローサマー、グッドバイ

” 究極映像研究所 ”で紹介されていた マイクル・コーニイ著『ハローサマー、グッドバイ』の 新訳版 を購入、一気に読んでしまった。 サンリオ版は現在手許に無いので比較出来ませんが、 原語のニュアンスを巧みに置き換えた素晴らしい翻訳だと思います。 SFと云う枠組の中に於ける ”屈指の青春恋愛もの”と云う惹句は伊達じゃない。 終末に至る諦観極まる展開と、最終頁の希望のありよう。 ううん、この読後感。心地よい余韻。素晴らしい。 表紙も、とってもいい。 この感じ、何処かで見たことあるような気がしていたのですが、 角川から出ている星新一の文庫や、米澤穂信の作品の表紙とかを 描いている方だったのですね。 最終頁の余韻を以て眺め、更にいい表紙と思った次第。 ▼ 渋皮栗 そして、この作品が売れれば続編の刊行、 更に『ブロントメク!』の復刊への可能性も。 売れれば良いなあ。

ミルトン・ナシメント&ジョビン・トリオ

ミルトン・ナシメント&ベルモント兄弟 と街角のクラブ(Clube Da Esquina)完全版を 買いにいったらどちらも発売延期になっていたもんだから、 優先順位的には前述の後に購入予定で有った ミルトン・ナシメント&ジョビン・トリオを購入。 しかしながらこれはまた、ここ数作の芯の通った シンプルな諸作に連なる素晴らしい作品でした。 彼の声は相変わらず素晴らしいし、 演奏も旧態依然たるボサノヴァトリビュート的な 終着点で満足しているのでは無くて、 きちんとモダンなアプローチも為されていて、 とても良かった。 昨年4月のブルーノート東京でのライブ (彼のベストパフォーマンスでは無いだろうけれど)で 初めて生の声を聴いた、その余韻はどうも薄れる事が無くて、 高校生の時にはまった時以来かもしれない熱っぽさを持って 過去の諸作を聴き直していた位なので、此処の所の (純然たる新作かは置いておいて)矢継ぎ早のリリースが とてもうれしいのであります。 さて、調べてみたらベルモント兄弟との作品は既に発売していますね。あれ?

ホット・ファズ観た!

映画館で拍手と共に笑いが起こるなんて久しぶりだったなぁ。 典型的な刑事物バティムービーとミステリーとホラーの雛形に ありとあらゆる映画の要素をごった混ぜにして、 にも関わらず、ひとつの作品としての文法が しっかりと地に足の付いたもので有るから、 前半と後半の展開の乖離っぷりにも関わらず とっちらかった印象は無く統一感が保たれていて、 全く飽きる事無く最後迄鑑賞する事が出来ました。 個人的には今年劇場で観た作品の中では一番好きな作品と言えます。 但し、劇場で観て改めて思ったのは、 これは誰が観てもコメディとして楽しめるような作品では無いな、と云う事。 前作同様、ホラー映画へのオマージュを”きちんと”描写している部分や、 前半のユルい展開を楽しんで笑えるかどうか。 ある程度、映画を主体的に観ているような人向け。の、ような。 直前に誘って観に来てくれた友人はそれなりに好意的な印象を 持ってくれたようでしたが、私の隣の方は前半のユルい展開で脱落、 心地よい睡魔との葛藤に敗退しておりましたから....。 この日本版の副題とかも含めての”おばかコメディ”みたいな 印象で観に行くと、”笑いどころが分からない微妙な作品”と云う 感想を持ってしまう人も少なからず居るだろうしなぁ。 それだけでは無い”映画”としての完成度の高さが この作品最大の魅力なんですが、これは伝わりづらい。 日本版でも3枚組仕様のDVDとか出て欲しいし、 「ショーン・オブ・ザ・デット」との 併映も実現してほしいから、また観に行こうかなあ。

雨が止んだ

まあ何と云うか久しぶりな訳でございますが、 とりあえずこの事態は、単純に”面倒くさい”とか ”時間が無い”とか”忙しい”などと云う単純な事柄では無くて、 この時節柄、例の神経症的な症状に蝕まれていた事に 起因する状況に因るものである事は明々白々。 いつの間にやら如何ともし難い強い引力磁場が 我が生活圏を内包するよう密やかに形成されていたのであります。 然し乍ら、早朝4時に勝手に鳴り響いた目覚まし時計の律動に紛れ 私から離れようとゆらいだ淡い影の跫音を認知した瞬間、この、 出口の見当たらない閉塞状況は揺らぎ始めたのであります。 その時の私は枕から外した枕カヴァで目と鼻を覆い、 蒸す初夏の息吹と暗闇から浮かび上がる幾多の面妖なるものとの邂逅を 果たしており、そしてその心地よさから睡魔を呼び起こす事に成功し、 しくしくとした歓喜の果て、眠りの渕よりの誘いに心が傾いでおりました。 この曖昧模糊とした惚けた状態が 影の存在を認知する感覚を呼び覚ましたのかもしれません。 ともかくも影の存在を私が認知した事で、 規定されざる影なるものは私の中に穴を穿って 何処へか、あるいは次の依代を求めてか、いずれにせよ、 存在そのものが消え失せてしまったようであります。 さて、目覚まし時計は丁度6時に鳴り響き、 私は枕カヴァ本来の用途を思い出す事ができたようでありました。